- 「光回線の工事って勝手にやっちゃダメなの?」
- 「やってしまったら、どうすればいい?」
- 「損害賠償とかあるのかな…?」
賃貸のアパートやマンション、一軒家に住んでいる方の中には、より快適なインターネット環境を求めて光回線を導入したいと考える人も多いですよね。
工事が終わった後になって「あれ?これって許可が必要だったの?」と気づくケースがあります。
悪気は全くなかったけれど、結果として大家さんに無断で勝手に工事をしてしまった場合、一体どうしたらいいのでしょうか?
賃貸物件に住んでいて光回線を引きたい場合は、基本的には大家さん・管理会社の許可が必要です。
勝手に工事をしてしまった場合は、しっかりと対処する必要があります。
具体的な対処法や注意点をわかりやすく説明していますので、同じような状況でお困りの方は、ぜひ参考にしてくださいね!
賃貸の光回線工事に許可が必要な理由

賃貸物件で光回線の工事を行う際には、基本的に大家さんや管理会社の許可が必要です。
これには重要な理由がいくつかあります。
- 建物への影響
- 原状回復義務
- 他の入居者への配慮
建物への影響
一番大きな理由は建物へのダメージが出ることへの心配でしょう。
- 壁や床への穴開け
- 美観が悪くなる
物件に光回線の工事がされていない場合、回線を引くために壁に穴を開けたり、ビス止めをしたりすることがあります。
そうなると大切な物件を無断で傷つけることになり、物件の所有者である大家さんにとって、大きな問題となるでしょう。
また、電柱から線を引くため、見た目が悪くなることを気にする大家さんも多いです。
原状回復義務
賃貸契約には、物件を退去する際に元の状態に戻す「原状回復義務」という決まりがあります。
工事で物件に「大きな変更」を加えると、退去時にその変更を元に戻すための修繕が必要になり、その費用は自分で負担することになります。
光回線の場合、壁に穴を開けることもあり、その修繕費用も高額になることも。
部屋の中だけはですまない可能性があるので、管理会社・大家さんに相談が必要です。
他の入居者への配慮
マンションやアパートなどの集合住宅で工事をする場合、他の住人への配慮がとても大切です。
光回線工事では工事業者が建物に出入りします。
短時間ではありますが、アパートのように他にも住んでいる人がいる場合、安全面を考えて他の住人に向けて、お知らせを出したい場合もあるでしょう。

トラブルや危険のリスクは少しでも下げたいもんね
事前に大家さんに相談したけどダメ出しをされた場合は、こちらをチェックしてみて!
⇒「光回線はダメ」と大家さんに反対されたときに実践すべき対策法!


光回線工事で許可がいらない場合


管理会社・大家さんからの許可がいらない場合もあります。
- 既存設備が利用できる(穴あけ不要)
すでに工事済みの既存設備を光回線に利用できる場合は、物件へのダメージがないので、問題ありません。
あらたに壁に穴を開ける必要がないことが原則です。
- 既設の光回線用配管がある
- 共用部分の配線設備が整っている
- 光コンセントが既に設置されている



とはいえ、念のため確認を取っておくのをおすすめします!
光回線工事を勝手にしてしまった場合の対処法


光回線の工事を賃貸物件で許可を取らずに進めてしまった場合、どう対応すればいいのか不安ですよね。
トラブルを最小限に抑え、管理会社や大家さんと円滑に解決する具体的な手順をみていきましょう!



迅速かつ誠実な対応が解決のカギ
- 工事内容を確認する
- 管理会社や大家さんと連絡をとり謝罪
- 経緯や工事内容を説明
1. 工事内容を確認する
まずは落ち着いて、実際に行った工事の内容を確認してください。
- 外壁にダメージはないか(穴やビスどめ)
- 部屋の中にダメージはないか
- 作業員はどこに立ち入って工事をしたか
- 工事をした日にち
- どこの光回線業者か など
一番重要なのは、建物に対するダメージの有無です。
壁に穴を開けることになる場合、作業のまえに「開けてもいいかどうか」の確認が必ずあったはずです。
しっかり確認をしてメモをしておきましょう。



わからない場合は業者に確認して
2. 管理会社や大家さんと連絡をとり謝罪
工事内容をまとめたら、すぐに管理会社や大家さんに連絡を取り、謝罪しましょう。
トラブルを最小限に抑えるためには、まずしっかりと報告・謝罪することが大事です。
「許可を取らずに工事をしてしまった」ことを素直に伝え、謝罪する姿勢が重要です。



まず謝るのが大事!
「許可が必要だと知らなかった」ということも含め、正直に説明・謝罪することで、相手の感情をやわらげて、柔軟な対応を引き出せる可能性が高くなります。
言葉だけでなく、表情や態度でも誠意を示すように心掛けましょう
相手も人間なので、誠実な対応をすることで信頼を取り戻せることが多いです。
3. 経緯や工事内容を説明
光回線の工事を頼むことになった経緯や実際の工事内容をしっかりと報告しましょう。
「リモートワークで、大きなファイルのアップロードが遅くて取引先に迷惑をかけてしまったので、高速なインターネットが必要だった」といった切実な理由があれば、説明するといいです。
そして、事前にまとめた工事内容を説明しましょう。
相手が一番知りたいのが物件建物へのダメージです。
相手が管理会社であれば、光回線の工事にも詳しく、また同様の例を知っている事が多いので、必要な情報をうまく聞いてくれるはずです。



もれのないよう、しっかり説明!
ここまでやったらあとは、管理会社・大家さん側の対応を待ちましょう。
回答が出るまでは焦らずに待ち、余計なトラブルを招かないようにすることが大切です。
管理会社・大家さんへの上手な謝罪の仕方


適切な謝罪は、問題解決の重要な第一歩となります。
どういうところに気をつけたらいいのか、見ておきましょう!
- 連絡のタイミングと手段
- 謝罪のポイントと注意点
- 文書での謝罪の例
- 対面での謝罪・話し合いの注意点
連絡のタイミングと手段
- 発覚後、できるだけ早く
- 平日の営業時間内(個人の大家さんなら19時頃まで)
- まずは電話で直接連絡
怒られそうで勇気がいりますが、なるべく早く連絡することが大事です。
こちらから言うのと、管理会社・大家さんがみつけて発覚するのとでは印象が全く違います。
また、電話での連絡だと声でこちらの反省の気持ちが伝わりやすく、問題から逃げていない印象になります。



ドキドキするけどがんばって
謝罪のポイントと注意点
- 誠実な態度
- 自分のミスを認める
- くどくどと言い訳をしない
- (対面であれば)清潔感のある格好
謝罪するときには、無断で工事をしてしまったことへの反省をしっかりと伝え、誠実な態度で臨むことが大切です。
たらたらと言い訳をすると印象が悪くなるので、気をつけてください。



誠実さが大事
文書での謝罪の例
管理会社・大家さんへの謝罪は、電話・対面のほか、メールや手紙もあります。(連絡した後の謝罪)
例文をのせておきますので、参考にしてください。
(例文)
件名:光回線工事の無断実施に関するお詫び
[大家さん・管理会社の名前] 様
お世話になっております。[自分の名前・住所]です。
このたび、光回線の工事を事前の許可を得ることなく進めてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。
私の確認不足と配慮の欠如により、大家様および管理会社様にご迷惑をおかけしましたことを深く反省しております。
今後は、このような事が二度と起こらぬよう、必ずご許可をいただいてから行動するよう徹底いたします。
もし追加で対応が必要な点がありましたら、ご指示いただければ誠心誠意対応させていただきます。
改めまして、ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
[自分の名前] [電話番号]



文章で残るので、できないことは書かないこと
対面での謝罪・話し合いの注意点
最初の連絡の後、対面での話し合いになることがあります。
その場合は以下の点に注意しましょう。
- 時間厳守
- 適切な服装
- 誠意ある態度
- 必要な情報の準備
対面での謝罪には、遅刻厳禁です。ギリギリでなく、かなり早めにいきましょう。
また、相手に好印象をあたえられるよう、小綺麗な服装・誠意ある態度や話し方を意識してください。
必要にあるであろう情報や書類などは忘れず持参しましょう。
光回線を勝手に引いたときのリスク


許可を得ずに光回線の工事を行った場合、管理会社・大家さんによってその対応は違ってきます。
問題ないと言う場合もあれば、もとに戻す費用を請求される場合もあります。



しっかり話を聞いてね
- 問題ない場合
- 原状回復の費用を請求される場合
問題ない場合
大家さんによっては、工事を許可し、問題なしと判断してくれることもあります。
建物にダメージがない場合(穴あけやビス止めなど)は、トラブルはないはずです。
また、穴などのダメージがあった場合でも、状況によりますが、問題ないよと言ってくれることもあります。
たとえば、今後は物件に光回線を入れようかなと思っていた場合、入居者の要望を聞いてあげたい場合、古い建物なのであまり気にしない場合などが考えられます。



OKなときもあるんだね
原状回復の費用を請求される場合
オーナーさんにとってその物件(アパートや貸家)は財産なので、一番いやなのが、建物へのダメージです。
そのため、光回線工事によって勝手に穴が開けられた場合、修繕費用を請求することがあります。
こうなってしまった場合は、素直に従いましょう。



勉強代だね…
「どうせお金払うなら、報告は退去時でいいかな?」と思うかもしれませんが、それはNG!
無断で引いているのですから、トラブルの元です。
誠意を持って、すぐに報告するのが肝心です。
光回線を勝手に引いてしまった まとめ
- 賃貸で光回線工事をする際は大家さん・管理会社の許可が必須
- 無断工事をしてしまった場合、すぐに大家さんへ報告して対処する
- 無断工事により、修繕費が発生する可能性がある
賃貸物件で光回線の工事を行うときは、必ず賃貸物件の管理者(大家さん・管理会社など)の許可を得ることが基本です。
これにより、後からトラブルになるのを防ぐことができますよ。
もし勝手に行ってしまった場合は、誠意を持った対応と迅速な行動が重要です。
必要に応じて修繕費用がかかるリスクも頭に入れておくといいですね。



今後は必ず事前に許可を取って、トラブルを未然に防ごう!